20251011ゼルバベル―神の力による(ゼカリヤ4:6-9)

20251011土曜祈祷会

聖書:ゼカリヤ4:6-9
題目:ゼルバベル―神の力による
説教:高曜翰 牧師

場所:大阪中央教会


1.ゼルバベルとは誰か

(1)背景

ゼルバベルは、バビロン捕囚から約5万人の民を率いて帰還したイスラエルの指導者です。彼はダビデの子孫であり、後にメシアの系譜にも名を連ねる重要な人物でした。

また、彼はペルシャ王によってユダの総督に任命され、エルサレム神殿再建の中心的な役割を担いました。彼の名前には「バベルに散らされた者の種」という意味があります。


(2)召命と試練

ゼルバベルはダビデの子孫ではありましたが、地位や力のゆえに期待された人物ではありませんでした。むしろ当時の権力者と比べると弱く、目立たない存在でした。

確かにペルシャ王の後ろ盾はありましたが、それでも広大な帝国の中の一地方総督に過ぎませんでした。その上、サマリヤ人の妨害やペルシャ高官の圧力などによって、神殿再建の工事は14年間も中断させられました。

そのような状況の中で、神はゼルバベルにこう語られます。
「権勢によらず、能力によらず、わたしの霊による」。


(3)かしら石の意味

「かしら石」とは、建築において最初に据えられる重要な石であり、土台を形作るものです。一見すると小さく目立たない石ですが、回復の始まりを象徴する重要な存在です。

神殿再建の働きを通して、小さく見える者でも大きな働きを成し遂げることができることが示されました。それは人間の力ではなく、神の力によるものです。

ゼルバベルは、神の霊の力によって、この神殿建築を完成へと導きました。


2.適用

(1)教会は神の霊によって建てられる

この世における人との出会いには、学歴、職業、収入、生まれといった条件が重視されがちです。

しかし、神との出会いに必要なのは、神の愛を受け入れる素直な心です。教会もまた、そのような心によって形作られていきます。人間の条件ではなく、神の霊によって建てられるのです。


(2)すべては神の力による

私たちは「神が建てる」と言いながらも、どこかで人間の努力も同じくらい重要だと考えてしまいます。

しかし、客観的に見るならば、神の働きは人の力では説明できない出来事によって進められていることがわかります。聖書が語るのは、100%神の力による働きです。

このことを信じ、神に頼るとき、私たちは神の御業を見ることができます。しかし、自分が前に出てしまうと、その御業を見失ってしまいます。


(3)人生も神の導きの中にある

「すべて神の御霊に導かれている者は、すなわち神の子である」(ローマ8:14)

この御言葉の通り、私たちの人生もまた神の導きの中にあります。自分の力ではなく、神の霊によって生かされていることを信じ、告白して歩むことが大切です。


3.まとめ

ゼルバベルの働きは、人の力ではなく神の霊によって成し遂げられたものでした。

私たちの教会も、そして人生も同じです。
人の力や能力に頼るのではなく、神の霊により頼んで歩むとき、神の御業は確かに現れます。

「権勢によらず、能力によらず、わたしの霊による」。
この御言葉を握りしめて、神の導きの中を歩んでいきましょう。

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