20250919パウロを守るために人を送る神様(使徒23:12-21)

20250919早天祈祷会

聖書:使徒23:12-21
題目:パウロを守るために人を送る神様
賛美:214、216

説教:高曜翰 牧師

場所:大阪中央教会


1.本文解説

① 四十人以上のユダヤ人による暗殺計画

四十人以上のユダヤ人たちが、パウロを殺すことを誓いました。彼らは、律法に違反したと考えるパウロを、正式な裁判を待たずに処罰しようとしたのです。

当時、このような行動は決して珍しいものではありませんでした。彼らは「パウロを殺すまでは飲まず食わずでいる」と誓い合い、その誓いを破れば呪われると信じていました(実際には誓いを取り消す方法も存在しました)。

では、どのように暗殺しようとしたのでしょうか。
彼らは祭司長や長老たち(律法学者を除く)に協力を求め、計画を持ちかけました。そして、サンヘドリンの会議を再び開き、パウロをアントニア要塞から神殿へ移動させるように仕向け、その移動の途中で待ち伏せして殺そうとしたのです。

これは非常に危険な計画でした。ローマ兵との衝突は避けられず、彼ら自身が命を落とす可能性もありました。それでもなお、彼らはそれほど強い情熱をもってパウロの暗殺を企てていたのです。


② 暗殺計画がパウロに知らされる

この暗殺計画は、思いがけない形でパウロの耳に入ります。知らせたのは、パウロの姉妹の子、すなわち甥でした。

ここから、パウロに姉妹がいたこと、そしてその甥が何らかの形でこの情報を入手したことが分かります。どのように知ったのかは明確ではありませんが、いくつかの可能性が考えられます。熱心党の関係者であったのか、偶然会話を耳にしたのか、あるいは家族の人脈を通して知ったのかもしれません。

パウロはローマ市民であったため、アントニア要塞において比較的丁寧に扱われていました。そのため、家族や親戚が面会することも可能でした。

甥は要塞に入り、この計画をパウロに伝えます。パウロはすぐに百人隊長の一人を呼び、この若者を千人隊長のもとへ連れて行くように頼みました。


③ 暗殺計画が千人隊長に伝えられる

百人隊長は甥を千人隊長のもとへ連れて行きます。千人隊長は彼の手を取って、人のいないところで話を聞きました。

「手を取る」という行為から、千人隊長がこの若者に対して丁寧で思いやりのある態度を取っていたことが分かります。甥の年齢は20〜30歳の可能性もありますが、この描写から見ると10代の若者であった可能性も考えられます。

甥は暗殺計画の詳細を伝え、「彼らの願いを聞き入れないでください」と強く訴えました。

ここで非常に印象的な対比が見られます。
本来、敵であるはずのローマ人が正義を行い、同胞であるはずのユダヤ人が不正を行っているのです。

ローマ兵たちはパウロに寛容であり、法を守ろうとしていました。一方でユダヤ人たちは、裁判を経ずに不正な方法で命を奪おうとしていました。

千人隊長は、なぜパウロが命を狙われているのか関心を持っていましたが、大祭司たちはパウロの真実には関心を示していませんでした。


2.適用

① 神様は思いがけない人を送って助けてくださる

この出来事から分かるのは、神様が思いがけない人を通して助けてくださるということです。

パウロは、突然現れた甥、そして敵であるはずのローマ人によって守られました。

これは、イエス様が語られた善きサマリヤ人のたとえにも通じます。本来助けるはずの人ではなく、思いがけない人が助けるのです。

また、イエス様ご自身も多くの人々に助けられました。ニコデモやアリマタヤのヨセフはイエスの埋葬に関わり、女性たちは日々の働きを支えました。


② 大阪中央教会への適用

大阪中央教会の聖徒たちにとっても同じです。

宣教の中での苦しみや困難を恐れる必要はありません。神様は必ず助け手を送ってくださいます。

実際に、今回の引退式・委任式においても、特別に呼んだわけではない多くの人々が集められました。これは神様が助け手を送ってくださった一つの現れです。

大切なのは、「誰が助けてくれるか」と人に目を向けることではなく、神様の御言葉に集中することです。神様ご自身が、必要な助けを備えてくださるからです。


3.まとめ

過激なユダヤ人たちは権力と結びつき、パウロを暗殺しようとしました。しかしその一方で、神様は助け手を備えておられました。

甥が情報を伝え、ローマの千人隊長へとつながり、その結果、暗殺計画は阻止されることになります。

私たちの歩みにも、必ず敵対や困難が現れます。しかし神様は、必要な時に必ず助けを送ってくださいます。

ですから恐れる必要はありません。パウロのように、堂々と福音を語り続けていきましょう。​ 

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