20260621バルサバとマッテヤ(使徒1:21-26)
20260621日本語礼拝
聖書:使徒1:21-26
題目:バルサバとマッテヤ
賛美:80、364、502
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
「そういうわけで、主イエスがわたしたちの間にゆききされた期間中、 すなわち、ヨハネのバプテスマの時から始まって、わたしたちを離れて天に上げられた日に至るまで、始終わたしたちと行動を共にした人たちのうち、だれかひとりが、わたしたちに加わって主の復活の証人にならねばならない」。 そこで一同は、バルサバと呼ばれ、またの名をユストというヨセフと、マッテヤとのふたりを立て、 祈って言った、「すべての人の心をご存じである主よ。このふたりのうちのどちらを選んで、 ユダがこの使徒の職務から落ちて、自分の行くべきところへ行ったそのあとを継がせなさいますか、お示し下さい」。 それから、ふたりのためにくじを引いたところ、マッテヤに当ったので、この人が十一人の使徒たちに加えられることになった。」
使徒行伝 1:21-26 口語訳
1。使徒の働きについて
①復活したイエスキリストが聖霊を通して働き続ける物語
❶著者はルカ、読者はテオピロ
❷『ルカ福音書』を通してイエスが地上で行ったこと、教えたことを伝えた。
❸『使徒の働き』を通してイエスが昇天した後も続けて行ったことを伝えている。
❹だから、誰が偉い人物か、ではない。
❺イエスキリストによって変えられた人々がどのように生きたかを見てほしい。
2。「バルサバとマッテヤ」(Slide1)
①彼らは何のために描かれた?
❶多くの人はマッテヤの名前だけを覚えて、そして忘れる。
❷なぜなら、選ばれたバルサバも、選ばれなかったマッテヤもこの後登場しない。
❸なぜわざわざこの話が記録されているのか、と疑問が出る。
❹もちろん、マッテヤが優秀でバルサバが劣っているというわけではない。
❺ルカが伝えたいのは、マッテヤの活躍ではなくイエスの約束を待つ弟子たちの姿。
②バルサバとマッテヤも忠実なイエスの弟子だった。
❶候補者の条件がある(使徒1:21-22)
❷ヨハネのバプテスマからイエスの昇天までずっと共にいたこと。
❸つまりマッテヤもバルサバも、イエスの伝道初期から従っていた弟子。
❹12弟子に選ばれなくても、腐らず、不満を抱かず、長年イエスに従い続けた。
❺人に見える形で認められなくても、信仰を守り続けた人物たち。
③彼らは120人の弟子たちから認められる人物でもあった。
❶イエスは復活後500人以上に現れた(Ⅰコリント15:6)。
❷そのうちの120人が集まって、聖霊を与える約束を待っている。
❸その120人に認められた人物がこの2人である。
❹私たちはペテロやヨハネなど大きな働きをする人物に注目する。
❺しかし神の国は、名前も知られない忠実な弟子たちによっても支えられている。
④バルサバについて
❶彼はヨセフ(ヘブル名)とユスト(ラテン名)という複数の名前を持っていた。
❷ユストはローマ社会で一般的な名前。
❸国際的な環境で生活していた可能性がある。
❹初代教会の伝承によれば、蛇の毒を飲んでも害を受けなかったとある。
❺使徒には選ばれなかったが、後に大胆な証人として用いられたと言われている。
⑤マッテヤについて
❶聖書は彼について多く語らない。
❷しかし、使徒に選ばれ、他の12使徒と共に行動した。
❸後代の伝承では、70人弟子の1人だっと言われている。
❹後にエチオピア伝道をしたと言われている。
❺重要なのは彼の功績ではなく、彼が長い間忠実に主に従っていたこと。
3。彼らは神の約束を待ちながら祈っていた
①みな心を合わせて、ひたすら祈りをしていた(使徒1:14)
❶イエスが「エルサレムを離れないで、父の約束を待ちなさい」と命じたから。
❷ただ待っていただけではなく、心を合わせて、祈りながら待った。
❸使徒たちだけでなく、イエスの家族、女性の弟子たちもいた。合計120人。
❹イエスの兄弟たちはかつてイエスを主として信じていなかった。
⑴かつては宣教に出たイエスを連れ戻そうとしたが、今は一つとなって祈っている。
⑵十字架と復活によって変えられた。
②祈った結果、新たな使徒を選ぶことを決めた
❶ユダの裏切りから新たな使徒の選びは何を意味するか?
⑴みんなの心を人から神様に向けさせるためだと考えられる。
⑵人間的な考えに縛られたらユダを許せなくなり、人に縛られてしまう。
⑶12使徒を選ぶことで、思いを神様に向けさせるため。
❷そしてペテロは聖書の言葉の中に神の導きを見出した。
❸だから詩篇69:25と109:8を根拠とした。神の人は御言葉に理由を求める。
「彼らの宿営を荒し、 ひとりもその天幕に住まわせないでください。」
詩篇 69:25 口語訳
「その日を少なくし、 その財産をほかの人にとらせ、」
詩篇 109:8 口語訳
※財産=ペコダウ(ヘブル)=エピスコペイ(ギリシャ)=職務
❹ある人々は「本当はパウロを待つべきだったのでは?」と文句を言う。
❺欠けた12使徒を補う心が、祈りによって与えられたことを忘れてはいけない。
※パウロは条件を満たしていない。別に異邦人の使徒としての使命がある。
③くじ引きは適当ではなく信仰による決定
❶現代人はくじ引きと聞くと、運任せ、適当、と思う。
❷しかし旧約時代では人間が決めきれない最後の部分を神に委ねる行為だった。
❸弟子たちは候補者を吟味し、二人まで絞りった。
❹最後に「主よ、この二人のうち、だれをお選びになったか示してください」と祈った。
❺つまり、くじを信じたのではなく、主を信じた行動の結果、マッテヤが選ばれた。
4。適用(Slide2)
①バルサバとマッテヤを通して、約束の成就を待つ聖徒の信仰を見てほしい。
❶彼らは一致して祈り、聖書から御心を求め、神に委ねながら待った。
❷その中にはペテロのような有名人だけがいたのではない。
❸バルサバやマッテヤのような名もなき忠実な弟子たちがいた。
❹神はそのような人々を通して教会を建てられる。
❺私たちも神の時が来るまで、焦らず、自分勝手に動かず、一致して祈り、
御言葉に聞き従いながら待つ者でありたいと願う。
❻神の時を待つ人は、決して何もしない人ではない。
❼神の約束を信じて、祈りながら準備する人である。
②神様が求めるのは、大きな成果ではなく、忠実に生きる人々。
❶この世の人はアンデレよりもペテロのようになりたいと考える。
❷それでもアンデレは、バルサバやマッテヤやマシだと考える。
❸そして、マッテヤが最後に選ばれた分だけ良かったと考える。
❹しかし聖書はそのような競争心以上に大切なことを教えている。
❺人と比べて腐らず、イエスの弟子として生き続けること。
❻12使徒は、多くの祝福を得ても、偉そうにせず、最後まで従順に従った弟子達だが、
バルサバとマッテヤは、目立たなくても、最後まで従った従順な弟子の代表。
❼どちらも素晴らしい。重要なのは何を持っているかではなく、どのように生きるか。
③目立つ人ではなく、最後まで忠実な人を目指しましょう。
❶マッテヤは選ばれ、バルサバは選ばれなかった。
❷しかし聖書は、バルサバが失敗したとも、価値が低かったとも語らない。
❸人は結果を見るが、神は心と忠実さを見る。
❹大切なのは人より前に出ることではなく、任された場所で忠実であること。
「主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。」
マタイによる福音書 25:23 口語訳
❺たとえ人に覚えられなくても、主は一人ひとりの祈りと従順を知っている。
❻だから私たちも、「選ばれること」より「忠実であること」を願いながら歩もう。
5。まとめ:イエスが用いる人とはどんな人?
①目立つ人や、優秀な人、奇跡を体験した人ではない。
②忠実な人である。忠実な人が用いられ、教会を作っていく。
③500人以上が復活したイエスに出会うという奇跡を経験した。
④しかし、集まって祈りを持って約束を準備したのは120人だった。
⑤バルサバとマッテヤは、目立たなくてもイエスに忠実に歩んだ弟子たちだった。
⑥神が用いるのは大きな成果や立場ではなく、比べることなく最後まで忠実に従う人。 ⑦人に覚えられなくても主は知っておられるので、私たちも「選ばれること」より「忠実であること」を願って歩みましょう。


