20260114理由なき苦しみ(ヨブ2:10)📺
20260114水曜礼拝
聖書:ヨブ2:10
題目:理由なき苦しみ
賛美:407、410
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
“しかしヨブは彼女に言った、「あなたの語ることは愚かな女の語るのと同じだ。われわれは神から幸をうけるのだから、災をも、うけるべきではないか」。すべてこの事においてヨブはそのくちびるをもって罪を犯さなかった。”
ヨブ記 2:10 口語訳
1。説明が与えられない時、人は何を信じるのか?
①信頼している人が突然、今までと違うことをし始めたらどうする?
❶その行動はとても受け入れる事ができない。
❷説明がない。理由も語られない。ただ行動だけが変わる。
❸その時あなたはどうしますか?
②3つに分かれる人の反応
❶「裏切られた」と言って去る人。
❷「説明してくれれば従うのに。説明がないから信じられない」と立ち止まる人。
❸「理由は分からないが、何かがあるはず。私が助けないと」と信じ続ける人。
③ヨブ記2章が尋ねていること
❶神が一切の説明を与えない中で、それでも神を信じ続けられるか。
❷1章でヨブは祝福を取り上げられても、神様を良い方だと信じ続けた。
❸2章では、自分自身にも災いが降りかかっている。しかし説明はない。
→そんな状況でのヨブは何を信じたのか?
2。理由が語られない苦しみ
①原因は地上ではなく、天上にある(2:1–6)
❶神様はヨブの行動を見て、信仰を称賛した。
❷サタン「皮には皮をもってします」=財産は皮程度の喪失だから、誠実を保てた。
❸「人は自分の命のためなら何でも差し出します。」=命の危機なら人は神を呪う。
②神の主権による承諾
❶神「彼をあなたの手に委ねる。ただし、彼の命は奪うな。」
❷ヨブはこの会話を一切知らない。
❸ヨブの苦しみの原因は、地上には存在せず、ヨブの人生の中にはない。
❹なぜ苦しみ、いつ終わり、何を学ぶべきか、何一つ知らされていない。
③人間にはどうすることもできない苦しみ(2:7–8)
❶サタンはヨブを打つ。頭のてっぺんから足の裏まで、ひどい悪性の腫れ物ができる。
❷治療法はない。原因も分からない。説明も与えられない。
❸ヨブは灰の中に座り、瓦片で体をかきむしる。
❹これは努力や信仰で解決できる問題ではない。
④最も過酷な誘惑(2:9–10)
❶妻「まだあなたは完全さを保っているのですか。神を呪って死になさい。」
❷ここでヨブは理由を語らず、神様を弁護もしません。
❸ヨブ「私たちは神から良いものを受けるのだから、悪いものも受けるべきではないか。」
❹聖書の結論「このすべてにおいて、ヨブは唇をもって罪を犯さなかった。」
⑤沈黙こそが最善の奉仕だった(2:11–13)
❶3人の友人たちは7日7夜、ヨブとともに座り、何も語らなかった。
❷共にいるこの時が、彼らの最も正しい時間となる。
❸後に、理由を説明し始め、原因を特定し、神の代弁者になろうとして問題になる。
❹神の主権を説明しようとした時、神の座を奪ってしまうことになる。
3。適用
①理由がわからなくても、神様の主権を信じて留まろう。
❶ヨブは説明がなくても、理由を知らないまま神様を信じた。
⑴「理由が分からないから信じない」とは言わなかった。
⑵「説明してくれれば従う」という条件付き信仰でもなかった。
⑶「神から幸せを受けるのだから、災いをも受けるべきではないか」と告白。
⑷友人達が来た時も、弁明をせず、沈黙して、神様にとどまった。
→ 信仰とは、理由を理解することではなく、理由がなくても神様にとどまること。
❷神様の主権は揺らがない。
⑴サタンは好き勝手に動いているように見える。
⑵しかし、神の許可の中でしか動けず、命には手を出せない。
⑶私たちが苦しみの中にいても、神様は主権を失っていない。
⑷神様が沈黙しているからといって、神様が不在なわけではない。
→私達の命は神様の主権の中にある事を忘れてはいけない。
❸ イエスも「理由を与えられない苦しみ」を通られた。
“ののしられても、ののしりかえさず、苦しめられても、おびやかすことをせず、正しいさばきをするかたに、いっさいをゆだねておられた。”
ペテロの第一の手紙 2:23 口語訳
⑴ヨブのように罪を犯さず、不正を行わず、それでも苦しみを受けた。
⑵十字架の苦しみの目的を知ってはいたが、同じように神様は沈黙した。
⑶しかし、自分を弁護しようとせず、人を納得させようともしなかった。
⑷ただ、父なる神の主権にご自身を委ねた。
→重要なのは、説明がなくても、神様の人格と主権を信じて、とどまること。
❹理由なき苦しみの中で私たちはどの立場に立つのか?
⑴ヨブの妻のように神様から離れるか?
⑵良い方なら理由を言うはず、と疑うか?
⑶苦しむ人を前に、神の代わりに答えを与えようとしたりする必要はない。
⑷時に最も信仰的な行為は、沈黙して、共に座ること。
→人格だけでなく、相手の主権を信じることは、強い信仰となる。
❺理由を問わない愛を知った息子の話
⑴息子が、母親からとても高価なiPhoneを買ってもらい、大切に使っていた。
⑵ある日、友達とふざけていて落として壊してしまった。
⑶すぐに母親に見つかった。息子は理由を追求されて、叱れる事を覚悟した。
「高いものなのに」「ふざけていたからだろう」「どうしてこうなった」
⑷ところが母親は、iPhoneのことは一切聞かなかった。「あなたは怪我していない?」
⑸理由も聞かず、責めもせず、壊れた原因も追及しなかった。
⑹自分の存在そのものを大切にし信頼する母親の心に、息子は泣いてしまった。
→理由を聞かない信頼に触れたとき、結びつきは強くなる。
❻私達の信仰は、神様の人格だけでなく、神様の主権を信頼すること。
⑴祝福が重要ではなく、神様の人格を信頼する心があるか。
⑵自分の主権ではなく、神様の主権を認める心があるか。
⑶理由なき苦しみの中でも、神様の人格と主権を信じる信仰。
⑷そのような信仰者は、夫婦や親子関係でも確かな関係を築けるのではないか。
4。まとめ
①ヨブ記2章が教えること。
❶理由なき苦しみは存在する
⑴その原因は地上ではなく、天上にある
⑵人間にはどうすることもできない
⑶しかし、神様の主権は決して揺らがない
❷ヨブは理由を知らないまま、神様の主権を信じ続けた。
⑴私たちもまた、説明が与えられない時、問われている。
⑵神様を信じるのか、理由を信じるのか。
⑶理由がなくても神様の人格と主権を信じる信仰を持つことを願います。

