20251126神が立てる王メシア(詩篇2:1-12)
20251126水曜礼拝
聖書:詩篇2:1-12
題目:神が立てる王メシア
賛美:80、86
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
【聖書朗読】(詩篇2篇1〜12節)
なにゆえ、もろもろの国びとは騒ぎたち、もろもろの民はむなしい事をたくらむのか。
地のもろもろの王は立ち構え、もろもろのつかさはともに、はかり、主とその油そそがれた者とに逆らって言う、
「われらは彼らのかせをこわし、彼らのきずなを解き捨てるであろう」と。
天に座する者は笑い、主は彼らをあざけられるであろう。
そして主は憤りをもって彼らに語り、激しい怒りをもって彼らを恐れ惑わせて言われる、
「わたしはわが王を聖なる山シオンに立てた」と。
わたしは主の詔をのべよう。主はわたしに言われた、
「おまえはわたしの子だ。きょう、わたしはおまえを生んだ。
わたしに求めよ、わたしはもろもろの国を嗣業としておまえに与え、地のはてまでもおまえの所有として与える。
おまえは鉄のつえをもって彼らを打ち破り、陶工の作る器物のように彼らを打ち砕くであろう」と。
それゆえ、もろもろの王よ、賢くあれ。
地のつかさらよ、戒めを受けよ。
恐れをもって主に仕え、おののきをもってその足に口づけせよ。
さもないと主は怒って、あなたがたを道で滅ぼされるであろう。
その憤りがすみやかに燃えるからである。
すべて主に寄り頼む者はさいわいである。
【1.目先の利益にとらわれる私たち】
① ナチス・ドイツ(1933年)
❶ 第一次世界大戦で敗北したドイツは、ヒトラー政権のもとで経済復興と軍事拡張を進めた
❷ 外国企業がドイツに参入したが、人々の警告を多くの企業が無視した(フォード、GM、IBMなど)
❸ その結果、ナチス・ドイツに悪用され、第二次世界大戦が引き起こされた
② オーストラリア(2020年)
❶ 中国企業がオーストラリアに参入し、人々は景気の回復を喜んだ
❷ 島々の買収によって、立ち入りが制限される地域が生じた(ケズウィック島)
❸ 観光業に打撃が出たが、投資目的のため放置され、2025年に契約破棄となり再出発した
③ クリスチャンは遠くの未来を見るべき
❶ 安価な製品の裏には、強制労働や人権問題、環境問題が潜んでいる
❷ 「自分さえ良ければよい」と考え、良い学校や良い会社だけを目指してしまう
❸ 気づかないうちに大きな問題に巻き込まれ、気づいたときには手遅れになることがある
※今、自分が望んでいることが、目先のこの世のことなのか、それとも神の国の未来なのかを考えてみましょう。
【2.本文解説】
① 背景
❶ ダビデ王の即位式において歌われた詩篇である
(1)内部では、サウルの子イシボセテを立てる将軍アブネルとの7年半の対立があった
(2)外部では、ペリシテ人の攻撃があった
(3)内部分裂が終わり、ダビデは王として即位し、その後外敵を攻略した
② 内容の流れ
❶ 諸国の王たちが集まり、神に反抗する(1〜3節)
❷ 神が新しい王を立てる(4〜7節)
❸ 王が与えられた権威によって裁きを行う(8〜12節)
③ メシア預言としての詩篇
❶ この詩はダビデを通して語られたが、ダビデやその後の王たちによって完全には成就されていない
❷ 弟子たちやエルサレム教会は、この詩がメシアにおいて成就すると告白した(使徒4:24〜28)
❸ 使徒パウロも、この詩がメシアによって成就したことを示すために引用している(使徒13:33)
④ 諸国の王たちの反抗(1〜3節)
❶ 諸国の民=ペリシテ人など周辺民族(異邦人)
❷ 民=ダビデに反対するイスラエルの民(ユダヤ人)
❸ 「むなしいこと」=神が立てた王に逆らうこと
❹ 王=ヘロデ、つかさ=ピラト
⑤ 神が立てる王(4〜7節)
❶ 王をシオンに立てる=エルサレムに立てること(ダビデもメシアも)
❷ 「あなたはわたしの子」=神の子としての権威の付与
❸ イエスにおいては、特に再臨において完全に現れる
⑥ 王の裁き(8〜12節)
❶ 諸国を裁く権威
ダビデは部分的、メシアは完全
❷ 鉄の杖による支配
ダビデは部分的、メシアは全体に及ぶ
❸ 主に寄り頼む者の祝福
ダビデは一時的、メシアは永遠の平安
【3.適用】
① 神が立てたメシアを信じて待ち望む
❶ この世の王は様々な幸せを提示する
(1)富やキャリアは目先の利益である
(2)ダビデも目先の利益にとらわれ、罪を犯した(人口調査、姦淫、偽り、殺人)
(3)歴史においても同じ過ちが繰り返されている
(4)私たちもまた、勉強やキャリアだけを追い求めていないか
❷ 神の確かな約束
(1)必ずダビデ以上の王が来られる
(2)この世で正しいとされる王たちも裁かれる
(3)この世に従う者も裁きを受ける
(4)しかし、迫害の中でも神に従う者は祝福される
❸ 私たちの選択
(1)この世の言葉ではなく、神の言葉に従う
(2)何を得るかではなく、神が何を求めておられるかを考える
(3)礼拝に集うことは小さく見えても、非常に重要である
【4.まとめ】
① 神はすべての王を裁き、従わせる未来を備えておられる
② 目先の利益を示すこの世に惑わされてはならない
③ たとえ困難の中にあっても、将来の神の国を見据え、神に従って歩もう

