20251022主の翼のもとに(ルツ3:9)
20251022水曜礼拝
聖書:ルツ3:9
題目:主の翼のもとに
賛美:384、390
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
1.カタリナの生涯と信仰
(1)信仰の転換期
カタリナは貧しい貴族の出身であったため、10歳の時に無理やり修道院に入れられました。
しかし20歳頃、商人を通してルターの本を読み、「修道生活ではなく信仰によって救われる」という福音を知ります。
(2)神の翼のもとへ
彼女は24歳の時、仲間と共にニシンの塩漬けの空樽に入って修道院を脱出しました。
その後、ルターは修道女たちを結婚へ導きましたが、カタリナだけは長く独身のままで、ルターの身の回りを支えていました。
(3)ルターの翼のもとへ
1525年、41歳のルターは彼女を憐れみ、26歳のカタリナに結婚を申し込みました。
二人は家庭を築き、子どもも与えられましたが、カタリナは寡黙で内面をあまり表さない人でした。
ある日、落ち込んでいるルターの前にカタリナが喪服で現れます。
ルターが「誰か死んだのか」と尋ねると、彼女は「あなたが落ち込んでいるので、神様が死んだのかと思いました」と答えました。
(4)カタリナの告白
晩年、ルターが「一緒で幸せだったか」と尋ねた時、カタリナはこう答えました。
「なぜ私が最後まで結婚しなかったかわかりますか?」
彼女はルターの翼のもとで平安を得ていたのです。
2.ルツの結婚の物語
(1)ナオミの悩み
ナオミは、自分のために二倍働いているルツを思い、彼女の生活を安定させたいと考えました。
そこで、買い戻しの権利を持つボアズと結婚させることを決意します。
当時の結婚は親の責任であり、二人の間に好意があることも分かっていました。
(2)ナオミの決断
ナオミは、ルツの方から結婚を申し込む形を取るようにしました。
ルツはそれに従順に従いました。
ボアズの方から申し込んでも、ルツが断る可能性があったからです。
また、ボアズはルツよりかなり年上でした。
(3)ナオミの作戦
ナオミはルツに身を清め、良い服を着せ、夜にボアズの寝る場所へ行かせました。
収穫の番をしていたボアズが眠った後、ルツはそっとその足元に横になりました。
(4)ルツの告白
夜中、ボアズが目を覚ますと、そこにルツがいました。
その時ルツはこう言いました。
「私はあなたのはしためルツです。あなたのすそで、はしためを覆ってください。あなたは最も近い親戚です。」
ここで「覆う」という言葉(カナーフ)は「翼」を意味します。
つまり、「あなたの保護のもとに入らせてください」という信仰の告白でした。
(5)ボアズの決断
ボアズは、若い男ではなく自分を選んだルツの誠実さを見ました。
また「最も近い親戚」という言葉から、彼女が律法に忠実であることを理解しました。
誠実を選ぶ者には、誠実な人が与えられるのです。
(6)ボアズの行動
ボアズは、自分よりも近い親戚がいるため、その人の意思を確認すると言いました。
そしてその夜はルツを守り、翌朝、大麦を持たせて帰らせました。
この大麦には、ルツへのねぎらいとナオミへの敬意が込められていました。
ナオミはその報告を受け、計画の成功を確信しました。
3.クリスチャンにとって最も大切なこと
(1)主の翼のもとに入ること
主はこう言われました。
「めんどりが翼の下にひなを集めるように、わたしはあなたがたを集めようとした。」
神様は、私たちが人の上に立つことではなく、ご自身の保護のもとに入ることを望んでおられます。
私たちに必要なのは、カリスマや力ではなく、主のもとに身を寄せることです。
(2)聖書に見る共通点
ルツは神の翼のもとに入り、ナオミに従い、さらにボアズの保護のもとに入ろうとしました。
カタリナも神の翼のもとに入り、ルターのもとで平安を得ました。
主の保護のもとに入る者こそが、祝福を受けるのです。
(3)主の翼に入らなかった人々
律法学者やパリサイ人たちは、神を信じていると言いながら、自分を信じていました。
表面的には神に仕えていても、実際には自分が支配者となっていたのです。
まるで母鳥の翼の下にいながら、母鳥を操ろうとする雛のようです。
(4)自分が主のもとにいるかを問う
・失敗した時、自己正当化せず悔い改めているか
・祈りの中で、自分の願いではなく、自分の意地を手放しているか
「自分が」をやめる時、「神様が」働き始めます。
(5)教会への適用
私たちは親鳥になろうと頑張る必要はありません。
親鳥である主の翼のもとに入り、休むことが大切です。
主の翼のもとにいる時、主ご自身が守ってくださいます。
4.まとめ
恵まれた人生とは、自分が何かを成し遂げることではなく、
主の翼のもとに入ることです。
・自分が上に立とうとするのではなく
・自分の力に頼るのでもなく
・主の保護のもとに身をゆだねる
その時、真の平安と祝福が与えられます。

