20250830なぜ悪を栄えさせるのか?(ハバクク2:1-4)
20250830土曜祈祷会
聖書:ハバクク2:1-4
題目:なぜ悪を栄えさせるのか?
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
【序論:ハバククの問い】
ハバククは、混乱した時代の中で神に問いかけた預言者でした。
「なぜ神は悪をそのままにしておられるのか」という問いは、現代の私たちにも共通する問いです。
本日の箇所には、その問いに対する神の答えが記されています。
1.預言者ハバクク
(1)時代背景
ハバククが活動した時代は、大きな転換期でした。
- カルデヤ人(バビロン)が興される時代(1:6)=アッシリア滅亡直前
- 律法がゆるみ、社会秩序が崩壊していた(1:4)=ヨシヤ王の死後
ハバククという名前には、「神を抱きしめる人」「神に抱かれる人」という意味があります。
(2)ハバククの問い
ハバククは二つの問いを神に投げかけました。
第一の問いは、
「なぜ神は、秩序が崩れたユダに対して何もされないのか」というものです。
それに対する神の答えは、「バビロンを興す」というものでした。
しかし、ここで新たな疑問が生まれます。
第二の問いは、
「バビロンがユダを裁くための道具であることは分かるが、
なぜそのような悪の国が栄えるのか。それが神の統治なのか」というものです。
(3)神の答え(2章1−4節)
この問いに対する神の答えが、本日の箇所です。
第一に、「この幻を書き記せ」と命じられます。
それは、この啓示が極めて重要であることを示しています。
第二に、「定められた時を待て」と語られます。
終わりの時に必ず成就するが、今すぐではないということです。
第三に、「悪は最終的に滅びる」という約束です。
今はバビロンが栄えているように見えても、最終的には正義が勝利します。
そして結論として、
「義人はその信仰によって生きる」と宣言されます。
2.なぜ今すぐ正義が来ないのか
神の答えは明確です。
今すぐ正義が臨まないのは、まだ神の完全な時ではないからです。
(1)この期間の意味
この待ちの期間は、単なる我慢の時間ではありません。
神はこの期間を、私たちのために用いておられます。
- 自分勝手な基準を神の基準に合わせる時間
- 他人を批判するのではなく、自分を顧みる時間
- 神の国の民、キリストの花嫁として整えられる時間
(2)何が本当の幸せか
例として、戦時中に信仰のために迫害され、獄中で命を落とした牧師たちがいます。
一方で、現代の私たちは平和の中に生きています。
しかし、どちらが本当に幸せなのでしょうか。
現代は快適ですが、神に焦点が合っていない可能性があります。
戦時中は苦しみの中でも、神に焦点が合っていたとも言えます。
私たちは「何が幸せか」を誤解したままでは、神の国を正しく理解することができません。
(3)イエスの教え
イエスはこう語られました。
「悔い改めよ。天国が近づいた」
当時の人々は、ローマの罪ばかりを問題にしていました。
しかしイエスは、人々自身の罪に目を向けさせました。
神の前では、すべての人が罪人だからです。
イエスは人々の焦点を、「他人」から「神」に向けさせたのです。
3.まとめ:なぜ悪が栄えるのか
最後に、この問いに対する答えを整理します。
(1)悪は最終的に滅びる
今は悪が栄えているように見えても、
最終的には神の正義が実現し、神の国が到来します。
(2)今は備えの時である
この期間は、神に焦点を合わせるための時間です。
人は死を通して生の意味を知るように、
悪の存在を通して善を理解することができます。
(3)私たちの生き方
私たちは、悪が栄える現実の中にあっても、
- 悪に目を奪われるのではなく
- 神に望みを置き
- 信仰によって生きる者であり続ける
そのように歩むことが求められています。
【結論】
「義人はその信仰によって生きる」
この御言葉の通り、
どのような時代にあっても、神に信頼し続ける者として歩んでいきましょう。

