20260328熱心党シモン―変えられる信仰(マタイ10:2-4)

20260328土曜祈祷会

聖書:マタイ10:2-4

題目:熱心党シモン―変えられる信仰

讃美:259

説教:高曜翰 牧師

場所:大阪中央教会

“十二使徒の名は、次のとおりである。まずペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、 ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、 熱心党のシモンとイスカリオテのユダ。このユダはイエスを裏切った者である。”

‭‭マタイによる福音書‬ ‭10‬:‭2‬-‭4‬ 口語訳‬

1.イエスが選ばれた「多様すぎる弟子たち」

 マタイ10章を見ると、イエス様が選ばれた12弟子の名前が並んでいます。その中には、非常に対照的な二人がいます。ローマに仕えて税金を取り立てる取税人マタイ、そしてローマに敵対し税金を払わない熱心党のシモンです。同じイエスに仕える弟子の中に、「ローマの側」と「ローマの敵」が共にいたのです。普通なら絶対に一緒にいられない関係です。しかし、イエス様はあえてこのような人々を選ばれました。

2.熱心党とは何か

 熱心党とは、ユダヤ人の中でも特に強い民族意識と宗教的熱意を持つ人々です。律法はよく守りましたが、ローマの支配に激しく反対し、場合によっては武力による抵抗も辞さない人々でした。政治的にはローマに迎合したパリサイ人とは真逆の方向性です。いわば「過激な愛国運動家・革命的グループ」でした。

 彼らにとってローマは「神に反する存在」であり、戦ってでも排除すべき相手でした。そのローマに税金を納めているユダヤ人は罪を犯していると考えたほどです。ヘロデ大王の時代から登場し、徐々に力をつけ、66年にはローマへの反乱を主導します。70年にエルサレムが崩壊した後、熱心党は降伏を拒み、集団自決をしました。

 つまり、このような熱心党に入っていたシモンは、強い怒りと敵意を抱いて生きていた人だったのです。

3.そのシモンが変えられた

 しかし、そのようなシモンがどうなったでしょうか。彼はイエス様に出会い、12弟子の一人として召され、最後まで主に従う使徒となりました。それは使徒の働き1:13に名前が残っていることからもわかります。そしてイエスのために殉教したと言われています。かつては剣を取ろうとした者が、福音のために生きる者へと変えられたのです。

 

4.イエスがもたらす一致

 熱心党シモンと取税人マタイ、なぜ正反対の人たちが一つになれたのでしょうか。それは、イエス様がこう言われたからです。「わたしの平和をあなたがたに与える」(ヨハネ14:27)。人間同士では決して一致できない関係も、イエスを中心にすると変えられます。敵対していた者同士が、兄弟となるのです。

5.私たちへの適用

 私たちはそれぞれ異なる背景を持っています。性格の違い、過去の経験、考え方の違いなど様々な違いがあります。しかし、どんな出身であっても、イエスに従うとき、人は変えられるのです。シモンのように、怒りに支配されていた人も、偏った考えに縛られていた人も、主によって新しくされるのです。聖書はこう語ります。「だれでもキリストにあるなら、その人は新しく造られた者です。」(第二コリント5:17)

6.結び

 聖書は多くを語りませんが、熱心党のシモンは、「過激な人」から「主に従う使徒」へと変えられました。これは単なる性格改善ではありません。イエスに従うことで人生そのものが変えられたのです。

 私たちも同じです。どこから来たかではなく、誰に従うかが人生を決めます。今、主は私たちにも語っておられます。「わたしに従って来なさい」と。変えられない自分、変わらない人々を見てうんざりするような時、熱心党シモンが変えられたことを思い出してください。私たちもイエスに従うことで日々変えられることを忘れないでください。

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