20251007その時に決断しよう(使徒24:24-27)

20251007早天祈祷会

聖書:使徒24:24-27
題目:その時に決断しよう
賛美:515、516

説教:高曜翰 牧師

場所:大阪中央教会


聖書箇所(口語訳)

「数日たってから、ペリクスは、ユダヤ人である妻ドルシラと一緒にきて、パウロを呼び出し、キリスト・イエスに対する信仰のことを、彼から聞いた。そこで、パウロが、正義、節制、未来の審判などについて論じていると、ペリクスは不安を感じてきて、言った、『きょうはこれで帰るがよい。また、よい機会を得たら、呼び出すことにする』。彼は、それと同時に、パウロから金をもらいたい下ごころがあったので、たびたびパウロを呼び出しては語り合った。さて、二か年たった時、ポルキオ・フェストが、ペリクスと交代して任についた。ペリクスは、ユダヤ人の歓心を買おうと思って、パウロを監禁したままにしておいた。」
(使徒行伝 24:24–27)


1.本文解説

① ペリクスが妻ドルシラとともにパウロに会いに来た

数日後、ペリクスは妻ドルシラとともにパウロを呼び出し、信仰の話を聞きました。

ドルシラとは、ペリクスの三番目の妻です。彼女はもともとシリアの王と結婚していましたが、16歳の時にペリクスに誘惑され、離婚して彼と結婚しました。この時には20歳前後であったと考えられます。

彼女の出自はイドマヤ人であり、イスラエルとエドムの混血でした。ヘロデ・アグリッパ一世の娘であり、ヘロデ・アグリッパ二世の妹でもあります。彼女の父はヤコブを殺し、ペテロを投獄し、その後、虫に食われて死んだ人物です。

では、なぜ彼女はパウロに会いに来たのでしょうか。彼女自身がイエスの教えに関心を持っていた可能性があります。また、自分の結婚に関して、心に引っかかるものがあったのかもしれません。


② パウロはペリクス夫婦に福音を語った

パウロは彼らに対して、正義と節制、そして将来の審判について語りました。

ここでいう正義とは神の義の基準であり、節制とは人間の罪の現実を示すものです。ペリクスの政治や結婚は不義に満ちており、パウロの語る福音の光に照らされると、彼らは裁きの対象となる存在でした。

その結果、ペリクスは恐れを感じます。彼は自分の罪に気づき始めたのです。しかし聖書は、ドルシラが恐れたとは記していません。これはヘロデ家の背景とも関係があるかもしれません。

それでもペリクスは悔い改めることなく、「今は帰ってよい。折を見てまた呼ぶ」と言って、決断を先延ばしにしました。

決断を先延ばしにするほど、人の心は次第に硬くなっていきます。そして彼は、この重要な機会を逃してしまいました。伝えられているところによれば、彼らは後にベスビオ山の噴火によって、子どもとともに命を落としたとされています。


③ ペリクスはパウロを解放しなかった

ペリクスはパウロを何度も呼び出しましたが、その動機は信仰ではありませんでした。彼はパウロから金を受け取ることを期待していたのです。

本来、総督が囚人から賄賂を受け取ることは違法ですが、そのような行為は当時しばしば行われていました。

ペリクスは、パウロが異邦人の教会から献金を集めていたことを知っていました。そのため、彼には資金を動かす力があると考え、友人たちを通して金を集めさせようと期待していたのです。

こうしてパウロは、後任のフェスト総督が来るまでの二年間、牢にとどめられました。これはユダヤ人の歓心を買うためでもありました。

その後、カイザリヤでユダヤ人とギリシャ人の争いが起こり、ペリクスはユダヤ人を虐殺します。その結果、ユダヤ人の指導者たちはローマに訴え、彼は罷免されることとなりました。


2.適用

① 今、決断しよう

聖書は次のように語ります。

「イエスは言われた、『手をすきにかけてから、うしろを見る者は、神の国にふさわしくないものである』。」
(ルカによる福音書 9:62)

イエスの弟子たちは、呼ばれたとき、すぐに従いました。すぐに決断できなかった者は、弟子としてふさわしくないとされたのです。私たちにも、即座に応答する決断力が求められています。なぜなら、その機会が再び与えられるとは限らないからです。

ペリクスは二年間もの間、パウロから御言葉を聞く機会を与えられていました。当時最高の説教者の語りを聞きながら、彼の関心は自分の魂ではなく、お金に向けられていました。その結果、悔い改めの機会を失い、最終的には家族とともに命を落とすことになりました。

大阪中央教会の聖徒たちも同様です。私たちは決断を先延ばしにしてはなりません。もちろん、すぐに行動するだけでなく、待つべき時もあります。しかし「決めるべきこと」を先延ばしにするならば、本当に大切な機会を失ってしまいます。


3.まとめ

私たちは、ペリクスのように大切な機会を逃すことがないように、神の前で与えられたその時に、しっかりと決断していきましょう。​ 

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