20240329アリマタヤのヨセフの信仰(マルコ15:42-47)

20240329金曜祈祷会

聖書:マルコ15:42-47
題目:アリマタヤのヨセフの信仰
説教:高曜翰 副牧師

場所:중앙성서교회


聖書朗読(マルコ15:42–47)

さて、すでに夕方になったが、その日は準備の日、すなわち安息日の前日であった。
アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った。
彼は地位の高い議員であって、彼自身、神の国を待ち望んでいる人であった。

ピラトは、イエスがもはや死んでしまったのかと不審に思い、百卒長を呼んで、もう死んだのかと尋ねた。
そして百卒長から確かめた上で、死体をヨセフに渡した。

そこでヨセフは亜麻布を買い求め、イエスを取りおろしてその亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納め、墓の入口に石を転がしておいた。
マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、イエスが納められた場所を見届けた。


1.サンヘドリンとは何か(Slide1)

① サンヘドリンの性格

サンヘドリンとは、ユダヤ人の宗教的・政治的自治組織である。

  • 構成:71名
  • 由来:モーセが召集した70人の長老(民数記11:16)

② 構成メンバー

  • 大祭司1名:カヤパ
  • 元大祭司:アンナス
  • 祭司たち(サドカイ派が多数)
  • 書記官たち(パリサイ派:ニコデモ)
  • 長老などの一般人グループ(ヨセフ)

③ 権力と制限

  • 裁判、刑の執行、律法教育、直属の警察を持つ
  • ただし、死刑執行権はローマ直轄地では禁止
  • エルサレム(サマリヤ・ユダヤ)はピラトの管轄
  • ガリラヤとベレヤはヘロデ・アンティパスの管轄
  • 会議の場所は神殿

2.アリマタヤのヨセフとはどんな人か

① ヨセフの人物像

  • サンヘドリンの一員でありながら、善良で正しい人(ルカ23:50)
  • イエスを死刑にする決定には賛成していなかった(ルカ23:51)
  • ユダヤ人を恐れて、密かにイエスの弟子となっていた(ヨハネ19:38)

彼は正しいことを行う良い人でしたが、同時に人を恐れる人でもありました。

② ローマ総督ピラトに対する危険な行為

十字架刑は、ローマに反逆した重犯罪者に課せられる刑罰です。
通常、死後も埋葬されず、死体は腐敗し、獣に食べられるままにされました。

その死体を引き取りに来る者は極めて怪しい存在です。
しかもヨセフは身内ではありません。

  • 十字架刑は通常、数日から一週間以上かかる
  • 二人の強盗は生きていたため足を折られた
  • イエスがわずか6時間で死んだことは異例

そのためピラトは百卒長に生死の確認をさせました。
もし死刑囚が生きて逃げれば、ローマの威信が失われるからです。

それでもピラトは、イエスの死体をヨセフに引き渡しました。

③ パリサイ派に対する危険な行為

ユダヤ人指導者たちは、イエスを憎み、石打ちにしたいほどでした。
しかしローマの支配下ではそれができず、十字架刑を選びました。

さらに安息日の問題が生じます。

「木にかけられた者は神にのろわれた者である」
(申命記21:23)

  • 死体を翌日まで放置すれば律法違反
  • 安息日になると死体を下ろすことも律法違反
  • パリサイ人が引き取れば、埋葬せず捨てるしかない

ヨセフが引き取らなければ、誰も動けない状況でした。

さらに、イエスに関わることは、ユダヤ社会からの追放を意味しました。

「彼らは神の栄光よりも、人の栄光を愛した」
(ヨハネ12:42–43)


3.ヨセフから学ぶ信仰者の態度

① 神の国を待ち望む人だった

弟子たちも、ピラトも、民衆を恐れて正しいことができませんでした。
しかしヨセフは行動しました。

それは、彼が神の国を待ち望む人だったからです。
地位や人格の高さではなく、神の民としての心が彼を動かしました。

② この世の名誉を放棄した

ヨセフもかつては、イエスを信じていると告白できませんでした。
地位と名誉を失うことを恐れていたからです。

  • ピラトは地位を守るためにイエスを手放した
  • パリサイ人は地位を守るためにイエスを殺した
  • しかしヨセフは、人の誉よりも神の誉を選びました

その時、外部(ローマ)と内部(パリサイ人)への恐れを乗り越えることができました。

③ 人を批判せず、自分の役割を果たした

ヨセフは誰かを責めることをしませんでした。
ただ、自分に与えられた役割を静かに果たしました。

その結果、彼は神の預言を成就する者となりました。

「その墓は悪しき者と共に設けられ、
その塚は富める者と共にあった」
(イザヤ53:9)


4.まとめ

① この世で名を残そうとしない

人の名誉を求めると、人を恐れて生きる人生になります。
それが行き過ぎると、パリサイ人のように正しい人を苦しめ、
ついにはイエスを殺す側に立つことになります。

② 神の名を残す人になろう

  • ヨセフのように、イエスの名だけを高める
  • 地位や名誉ではなく、神の国を望む心を持つ
  • 学校や仕事を失うことを恐れない

③ 自分のすべきことをなす聖徒になろう

  • 周りに振り回されない
  • 外には悪があり、内には葛藤がある
  • しかし私たちは、これから主に会う者である

ヨセフは、自分が称賛されるためではなく、
イエスの名を高めるために墓を用意しました。

私たちもまた、 

神の栄光のために、自分の与えられた務めを成し遂げる者となりましょう。​ 

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