20250517アブサロム―恵まれた男の反逆(サムエル下15:7-15)

20250517土曜祈祷会

聖書:サムエル下15:7-15
題目:アブサロム―恵まれた男の反逆
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会


1.神を裏切る者とは

私たちは、どのような時に神を裏切る者になってしまうのでしょうか。
また、どのようにすれば神に忠実に生きることができるのでしょうか。

本日はアブサロムの姿を通して、この問いについて考えていきます。


2.アブサロムの反逆

(1)恵まれた立場のアブサロム

アブサロムは非常に恵まれた人物でした。

まず外見において、彼はイスラエルの中で並ぶ者がいないほど美しい人物でした。足の裏から頭のてっぺんまで傷一つない完全な姿であったと記されています。

さらに彼の髪は非常に豊かで、年に一度刈るほど重くなり、その重さは二百シケル、約2.3kgにもなりました。一般的なロングヘアの女性の髪が300〜500g程度であることを考えると、非常に際立った特徴です。

また彼はカリスマ性にも恵まれていました。人々が敬礼しようとすると、彼は手を差し伸べて抱き寄せ、口づけしました。このようにして人々の心をつかみ、多くの支持を得ていきました。

彼はエルサレムの門で人々の訴えを聞き、その心を巧みに引き寄せ、自分の人気を利用して父ダビデに対する陰謀を進め、反乱を起こす決断をしました。


(2)ダビデとの確執

アブサロムの反逆の背景には、家族内の深い問題がありました。

彼の妹タマルが、異母兄弟アムノンによって辱められました。しかしダビデはアムノンを罰しませんでした。このことがアブサロムに大きな失望を与えました。

その後、アブサロムは二年間機会を待ち、宴会の場でアムノンを殺害します。

さらに彼は三年間外国に逃れ、母の父のもとで過ごしました。この期間、彼は自分の罪を自覚しながらも、同時に反乱の準備を進めていたと考えられます。

ヨアブ将軍の仲介によってエルサレムに戻ることはできましたが、さらに二年間、ダビデと会うことは許されませんでした。

ダビデにはアブサロムを愛する心がありましたが、同時にアムノンを殺された怒りも消えませんでした。また、彼の罪を許せば王位継承の問題が生じ、新たな対立を招く可能性もありました。


3.私たちの心の中のアブサロム

(1)アブサロムの問題点

アブサロムの最大の問題は、自分の力に頼り、神に頼る姿勢がなかったことです。

彼は長い年月をかけて計画を立てました。アムノンを殺す計画、エルサレムに戻る方法、そして父に受け入れられる道を、自分の力で考え続けました。

これに対してダビデは、自分に頼るのではなく神に頼りました。困難な状況の中でも、神の御心にすべてを委ねる姿勢を持っていました。

またダビデは、バテシバの件においては自分の罪を悔い改め、罰を受け入れました。サウルに命を狙われた時も、自ら手を下すことはしませんでした。

アブサロムは自分の力で正義を実現しようとしましたが、それは神に委ねるべき領域でした。


(2)私たちへの教え

この出来事は、私たちにも重要な教訓を与えます。

自分の力に依存することは非常に危険です。私たちはしばしば、自分の判断や能力で問題を解決しようとします。

しかし本来、私たちは神の前で謙遜であるべき存在です。「自分は何者かである」と思うとき、それは自分を欺いているのです。

外見や才能に頼るのではなく、神の導きに従う心を持ち続けることが求められています。


4.神に立ち返る選択

アブサロムの反逆は、単なる家族の問題ではなく、神に対する反逆でもありました。

彼は誰にも頼らず、自分の力で解決しようとしました。しかしダビデは、どのような困難の中でも神に信頼し続けました。


5.結論

自分の持っているものに頼るならば、私たちは神を裏切る者となってしまいます。

しかし神に頼り、すべてを委ねるならば、神に忠実な者として生きることができます。

私たちも日々の歩みの中で、自分ではなく神に信頼する選択をしていきましょう。​ 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です