20231004生活に入り込む天の女王(エレミヤ7:18)

20231004水曜祈祷会

聖書:エレミヤ7:18
題目:生活に入り込む天の女王
賛美:406、421、413、544

説教:高曜翰 副牧師

場所:중앙성서교회


Ⅰ.すべての人は何かの影響下にある

私たちは自分で判断し、選択して生きているように思っています。しかし実際には、気づかないうちに周囲の環境や仕組みに強く影響されています。

① 色彩テスト

  • 違う色に見えて、実は同じ色である。
  • 周囲の環境によって、同じ色でも違って見える。
  • 目に見えていることと、現実は必ずしも同じではない。

② 運転免許証の臓器提供(장기 기증자)賛同者数の調査

  • 行動経済学者ダン・アリエリーが、約15年前に行った調査である。
  • ヨーロッパ各国で臓器提供の賛同率が大きく異なっていた。
    • スウェーデン、ベルギー、フランス、オーストリアなどでは100%。
    • デンマーク、オランダ、イギリス、ドイツでは非常に低かった。
  • オランダでは全家庭に案内文を送付したが、それでも賛同率は28%が限界だった。

③ 意外な事実

  • 原因は文化や宗教ではなかった。答えはアンケート用紙の書き方にあった。
  • 賛同率の低い国では
    「臓器提供に参加したい方はチェックを入れてください」
  • 賛同率の高い国では
    「臓器提供に参加したくない方はチェックを入れてください」
  • どちらの場合も、多くの人はチェックを入れなかった。
  • その結果、前者では参加率が低くなり、後者では高くなった。

私たちは自分で決めているように見えて、実は環境に誘導されている。

④ 雑誌の定期購読(정기 구독)調査実験

  • 1回目
    Webのみ:59ドル(16%)
    雑誌のみ:125ドル(0%)
    Web+雑誌:125ドル(84%)
  • 2回目
    Webのみ:59ドル(68%)
    Web+雑誌:125ドル(32%)
  • 結果は全く逆になった。
  • 人は、自分に本当に必要なものさえ分かっていない。

Ⅱ.天の女王(하늘의 여왕)の力

① エルサレムの家庭の様子(エレミヤ7:18)

  • 子どもが木を集め、父が火を起こし、母がパンをこねて作る。
  • 一見、理想的な家族の姿に見える。
  • しかし、その目的は「天の女王」に捧げる供え物を作ることだった。
  • パンとぶどう酒は「命」を象徴し、それを天の女王に捧げていた。

② 彼らの信仰生活

  • 神殿は「強盗の巣」(7:8–11)になっていた。
  • 神殿の外では、盗み、殺し、姦淫し、偽りを言い、バアルに仕えていた。
  • 神の言葉には聞き従わないのに、神殿に来て「私たちは救われた」と言っていた。

③ 天の女王とは何か

  • 古代オリエントにおける女神の称号である(Slide5)。
    • イシュタル(バビロン)
    • アスタルト(カナン)
    • イナンナ(シュメール)
    • アフロディーテ(ギリシャ)
    • ヴィーナス(ローマ)
    • イシス(エジプト)
  • 古代では「多産」が祝福のしるしだった。
  • 人々は、この世の祝福を求めて天の女王を拝んだ。

神様ではなく、「自分が考える祝福」を求めたのである。

④ バビロンに行かず、エジプトに逃げた人々(エレミヤ44章)

  • 求めていた答えが得られず、エレミヤを無理やり連れてエジプトに逃げた。
  • 彼らの主張:
    • 先祖が天の女王を崇拝していたときは平和だった(44:17)。
    • ヨシヤ王の改革のせいで生贄を捧げられなかった(44:18)。
    • 夫が許可していたから(44:19)。
  • 神の宣告:
    • エジプトにいるユダの人々は、剣と飢饉(기근)で滅びる(44:27)。
    • ユダに帰り、「神様が正しかった」と証しする者だけが生き残る。

正解を教えられても、目が覚めない姿である。

⑤ 天の女王に捕らえられた人の特徴

❶ 外見は立派だが、中身がない

  • 幸せな家族に見えるが、偶像礼拝をしている。
  • 「救われた」と言うが、実際には救われていない。
  • 毎週教会に来ているのに、なぜ礼拝するのか説明できない。

❷ 見る目と聞く耳を失い、判断力を失う

  • 「語っても聞かない。呼んでも答えない。真実が口から絶えた」(7:27–28)
  • エレミヤは正解を語った。
    • 「バビロンに行け」
    • 「偶像崇拝が原因だ」
  • しかし人々は言った。
    • 「バビロンに行けば死ぬ」
    • 「天の女王への生贄が足りない」
  • 神の御心ではなく、自分勝手な願いばかり祈る。
  • 神様から離れていることを認めず、「自分の努力が足りない」と考える。

❸ 神様との関係を破壊する

  • 神が憎む物を聖殿に持ち込んだ(7:30)。
  • 70人の長老が聖殿の壁の中で偶像礼拝をした(エゼキエル8:11)。
  • 25人の祭司が東の太陽を拝んだ(エゼキエル8:16)。
  • 女たちが内庭(내정)でタンムズのために泣いた(エゼキエル8:14)。
    • タンムズはイシュタルの子である。

例:

  • カトリックではマリアを「天の女王」と呼ぶ。
  • 父なる神への道に、マリアやローマ教皇など余計なものを持ち込む。
  • エジプトに逃げた人々は、カナンの女神アシュタルトと主なる神を結びつけた。
    • 魂の救いは神様。
    • この世の成功はアシュタルト。
  • 信仰生活に人間の力や考えを持ち込んでしまう。

神様との関係が壊れたところに、真の平安はない。

私の平安はイエス・キリストから来ると信じますか?


Ⅲ.真の平安を得る者

① ある女の言葉(ルカ11:27)

悪霊を追い出し、教えを語るイエスに対して、群衆の中の一人の女が叫んだ。

「あなたを宿した胎、あなたを育てた乳房は幸せだ」

  • イエスではなく、母マリアを祝福している。
  • カトリックのように、偉大な結果を残した人物を称賛する考えである。

② イエスの反論(ルカ11:28)

イエスは言われた。

「むしろ、神の言葉を聞いて守る者が幸いである」

  • イエスは「天の女王が幸いだ」とは言われなかった。
  • 偉業を成し遂げ、人から称賛されることが祝福ではない。
  • 神の言葉を聞き、その通りに行う人が幸いである。
  • イエスは詩篇1篇1–3節の真理を示された。
    • 御言葉に生きる人は、水路のそばに植えられた木のように実を結ぶ。
  • この世の基準で決めた幸せではなく、神に従うことが幸せである。
  • 医者や弁護士になることより、厨房奉仕をすることが祝福である。

③ 教会や生活に入り込む天の女王

  • なぜ努力して奉仕するのか。
    • 正しい動機:感謝して、神の言葉を聞き守る喜びのため。
      • 奉仕そのものが祝福である。
    • 間違った動機:願いを聞いてもらうため、人に認められるため。
      • 奉仕の先に祝福があるのではない。
  • この世で受けた影響:
    • 努力すれば点が取れる。
    • 働けばお金がもらえる。
    • 努力すれば評価される。
  • 教会への誤った適用:
    • 一生懸命奉仕すれば、仕事も家庭も健康も良くなる。
    • 世の人がうらやむ祝福が得られる。

④ 真の幸せとは何か

  • 神の子として生きること。
  • 神の言葉を聞き、その通りに行動すること。
  • 神の栄光を表すことが幸せである。

Ⅳ.結論

  1. 私たちは周囲の環境に非常に影響されやすい存在である。
    その事実に気づくことも、認めることも難しい。
  2. 私たちの生活にも、天の女王は入り込んでくる。
    この世の間違った価値観や世界観を、静かに押し付けてくる。
  3. 本当の祝福は、神の言葉を聞いて守る人にある。
    奉仕したから祝福されるのではない。
    奉仕できること自体が幸せである。

私たちは簡単に失敗する存在であることを認め、
いつも自分のそばに、この世の価値観ではなく 

神の言葉を置いて生きていきましょう。 

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